埼玉第一法律相談シリーズ①離婚原因その8~セックスレス・性の不一致~

 最近、よく耳にする「セックスレス」という言葉ですが、それを理由として離婚を求めることができるのでしょうか。

 夫婦の性生活は、極めてプライベートな問題であり、当然のことながら、法律で何か具体的に決められているということはありません。

 しかし、これまでの裁判例において、夫婦の性生活は、婚姻生活における重要な要因であるとされており、夫婦間の正常な性生活を妨げる何らかの事情(性行不能、異常性欲、性行拒否など)も法律上の離婚原因である「婚姻を継続し難い事由」に該当し、離婚が認められる可能性があるとされてきました。

 実際の裁判例では、妻とのセックスを約1年4か月間も拒否し、ポルノビデオを見ながら自慰行為に耽るなどしていたという事案において、離婚原因に該当するとされたものがあります。単純にその程度・期間だけで判断されたのではなく、やはり特殊な事情があったことが重視されたということができます。

 また、性交渉に際し、必ず靴を履くことを強要され、また、過度にわたる性交渉を求められた妻が、かかる夫の要求に対し、甚だしい嫌悪感や深刻な苦痛を感じていたことから離婚を求めたところ、離婚が認められたという裁判例もあります。

 正常あるいは一般的と言っても、それが何を意味するのかは一義的ではありませんが、少なくとも、相手の意向を無視してしまってはいけないことは明らかです。

 さて、本題の離婚原因となり得る「セックスレス」はどのようなものかについてですが、単純にその程度・期間だけで判断するのではなく、どうしてそうなったのか(どのような理由で拒否しているのか、夫婦間で話し合われているのかなど)、そのことが原因で婚姻関係が悪化したのかどうかなどの個々の事情が考慮されることになるものと考えられます。

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