埼玉第一法律相談シリーズ①離婚原因その9~有責配偶者からの離婚請求~

 夫(または妻)が不貞をして、その後、自宅から出ていってしまい別居して生活するようになったところ、しばらくしてから、その夫(または妻)から離婚を迫られたというご相談をよくいただきます。

 浮気をしていたのにもかかわらず、その夫(または妻)からの離婚請求は認められるのでしょうか。

 婚姻関係を破綻させるに至った原因を作った一方配偶者のことを有責配偶者と言います。

 かつては有責配偶者からの離婚請求は否定されていたものの、現在では、判例は、原則として、認めていないものの、例外的に認められる場合として、①別居期間が、当事者の年齢及び同居期間と比較して、相当の長期間に及んでいること、②当事者間に未成熟子(親の監護なしでは生活を保持し得ない子どもを言います。)がいないこと、③相手方配偶者が離婚により精神的、社会的、経済的に非常に苛酷な状況に置かれるなど、離婚請求を認めることによって相手方が大きなダメージを受けるような事情がないことなど、離婚請求を認めることが著しく正義に反すると言えるような特段の事情が認められない場合には、有責配偶者からの離婚請求も認められる場合があると判断するに至りました。

 ①について、どの程度であれば、別居期間が長期に及んでいると判断されているかみると、別居期間8年の事案において離婚請求を肯定している裁判例がある一方、同様に別居期間8年の事案において、否定したものもあり、別居期間と当事者の年齢及び同居期間を数量的に対比するのみでは足りないということができます。

 また、上記①ないし③の要件のほか、④有責配偶者から他方配偶者への財産的給付の有無、すなわち、別居後の婚姻費用(生活費)の負担の有無、財産関係の清算についての態度等を考慮している裁判例が多く見受けられます。

 したがって、仮に有責配偶者からの離婚請求であったとしても、上記①ないし④の要件を満たすかどうかという観点から、具体的な事案のもとで離婚が認められるかどうか判断されるものと考えられます。

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