弁護士の挨拶の難しさ?

私は、顧問先会社さんの関係等で日頃不動産業者さんと付き合いがあります。そして、お仕事=物件の売却をお願いし、無事、決済が完了したときには、担当者さんから「先生、本件ではお世話になりました。また、何かありましたらよろしくお願いします!!」と気持ちの良い挨拶を頂戴することが殆どです。
私としても、お願いしていた案件が無事完了したわけで、本心から「また、何かあったらよろしく!」とお返事させていただくわけです。
 
これが、弁護士とお客様の事件終了時の会話だったらどうなるでしょう?
「先生、本件ではお世話になりました。」・・・とここまでは問題ありません。
このようなお言葉をお客様から頂戴する時はある意味至福の時でもあります。
 
しかし、お客様から「また、何かありましたらよろしくお願いします。」という言葉を頂戴したときはどうでしょうか?
逆に弁護士から「お客様、又何かありましたらいつでもご依頼下さい。」というのも同様、どうなのでしょうか?
 
そう、この「何かありましたら」というのは、言い換えればお客様に不幸な事件が起こった時は・・・という意味であり、意地悪くとらえれば、「何あること」をお願いしているとも考えられます。
弁護士の仕事=お客様のトラブル発生が前提となっています。また、お仕事をお願いするというのは、トラブルの発生を望んでいるということに結果的になってしまうわけです。
 
医者も弁護士も、お客様(患者さん)の問題がある場合に依頼をするもので、普段は付き合いがないのに超したことがない!!これは当然のことです。ですから、迂闊に「何かありましたら・・・」とはお客様に申し上げることはできませんし、お客様から「何かありましたら・・・」とお話いただいた時には、すかさず「何かあっては本当はよくないのです。」とお答えしています。
 
ただ、そうすると、最後のご挨拶に困るわけです。
弁護士として満足のいく解決ができた場合、本心は「いつでも頼りにして下さい。」とは言いたい。しかし、それもはばかられる。だからといって、「もう、二度と弁護士の世話になってはいけませんよ。それでは、さようなら。」と偉そうにお話しするのもおかしなことですし、最後も「さようなら」では寂しい限りです。
そこで、以前は「お客様に不幸があってはいけませんから、お友達かお知り合いに何かありましたら・・・」とお話したりしていたのですが、結局、お客様の身の回り方に不幸が生じることをお願いしているかのようで、これもやはり気が引けるものです。
 
そのため、弁護士生活も10年以上経過しているわけですが、いつもお客様と最後のご挨拶をする際は締まりがないというか、決め言葉にかけるためぐずぐずっとした感じになってしまうのです。
 
どなたか決まり文句を授けていただけると助かるのですが。

法律相談のご予約

24時間メールフォームにて受け付けております。

  • 土日・祝日・時間外相談可
  • お急ぎの方は可能な限り当日相談可

初回30分無料相談のお申込み

TEL:048-783-2136

メールフォームでのお申込み