埼玉第一法律相談シリーズ①離婚原因その6~性格の不一致~

 「妻とは子供の教育についての考え方が違う。」

 「いろいろ嫌なことをあげればキリが無いのですが、とにかく夫とは、価値観が合わないのです。」

 「姑と折り合いが悪いのですが、夫は私の味方をしてくれず、母親の肩を持つことに耐えられません。」

 等々、広い意味で性格や価値観が合わず、一緒に生活したくないので離婚してやり直したい、子供が自立するまでは我慢できたが、子の成人を機に離婚したいなどといったご相談は相当数あります。

 このような広い意味での「性格の不一致」は、一般的には、それのみで離婚原因にはならないと考えられています。法律上の離婚原因にある、「婚姻を継続し難い重大な事由」とまではいえないという判断です。

 どの夫婦でも性格や価値観が多少なりとも異なることはあるでしょうし、その不一致を理由に離婚が認められれば、ほとんどの夫婦が離婚できるということになってしまうかもしれません。もちろん程度問題ですが。

 そのため、逆に言うと、性格や価値観の不一致が原因で夫婦関係が修復不可能なほどに破綻したという事情が認められる場合、「婚姻を継続し難い重大な事由」があると判断される可能性があります。また、性格や価値観の不一致以外の別の事情と併せて考慮すると、もはや破綻していると見るべきと判断される可能性もあるかもしれません。ただ、性格・価値観の不一致をメインとする離婚の請求は相当難しいと言わざるを得ないと思います。

 実際の裁判などでも、性格の不一致を婚姻関係の破綻に至った事情の1つとして明示した例もあるのですが、実は別居期間が長期間経過しており、夫婦関係の修復は見込めない状態であるという別の重要な事情が考慮されている事案がほとんどであり、性格や価値観の不一致のみを離婚原因として認めたという例は、ほとんど無いのではないかと思います。

  したがって、このような場合には、粘り強く協議をすることや調停での話し合いを上手くすすめるということでなければ、離婚することは難しいかもしれません。

 とはいえ、過去に扱ったケースでも、確実な離婚原因は無さそうだけれども(性格の不一致が中心)、離婚を求める協議、離婚調停手続きの依頼を受けた件で、弁護士を立ててまで明確に離婚意思を示し、関係の修復は不能であるという態度を強く示した結果、最終的に離婚に応じてもらえたというケースやお金などいらないからとにかく離婚したいとして相手に有利な条件提示をしたところ応じてもらえたというケースなどもありました。

 不貞や暴力といったことはなくとも、離婚に関してお悩みの場合は、まずは、ご相談いただき、様々なリスクや可能性を考慮しながら、望ましい解決方法を検討してみてはいかがでしょうか。

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