第一レポート No1

はじめに

埼玉第一法律事務所では、顧問契約をしていただいているお客様に向けて、近時問題となることの多い案件にかかわる有益な法的情報を中心に毎月1度発信させていただいております。

今月は、交通事故シリーズの第1回ということで、実践的交通事故対応編と称してレポートさせていただきます。

交通事故の対応でしてはいけないこと

交通事故事案については弁護士、行政書士が開設しているHPやブログなどでかなりの情報が提供されているのが現実ですが、正直なところ、プロの目からすると内容が怪しいというものも散見されます。また、あまりにも情報量が多すぎて、結局「どうしたらいいの?」、「自分の件がどういうことになるのかわからない。」ということもあるのではないでしょうか。

そこで、今回は、まず、被害者の方向けに警察、病院、保険会社対応でしてはいけないことをシンプルにご説明させていただきます。

その1.警察の対応

「調書の作成は慎重に!!」

率直に申し上げて交通事故事件の調書は、杜撰といわざるを得ません。定型の書式にチェック方式により記入されることも多く、そのうえ、先に聴取されることの多い加害者側の言い分(被害者の方は入院、けがの治療等により後から聴取となります。)に沿って調書が作成されることが圧倒的に多いのです。

先日、小職が関与した案件でも、被害者の方の記憶が事故の影響で薄れている、曖昧となっていることに乗じて、一時停止をしていたかどうか不明であったにもかかわらず、あたかも一時停止義務違反がなされているかのような調書が作成されたという案件がありました。また、その実況見分調書添付の現場見取図の一時停止標識の位置が異なっていたりするなど、杜撰な処理がなされているというのが疑いのない現実です。

そこで、納得のいかない調書にはサインしないことに尽きます。

必要であれば再度の現場検証立会を求めるなど、その場の流れに身を任せない、ここがはじめの正念場とがんばることが必要です。

また、自分自身若しくはご家族の方の協力などを得て現場検証をする、被害品などは破棄せずそのまま保管するなどの「手間」=「証拠の確保」をせざるを得ないというのが交通事故対応の第一歩となります。

その2.病院での対応

医師の仕事は、患者の患部を治癒することにあるため、それ以外の「余計な仕事」をしたくないというのがドクターの本音?といえます。また、どうも弁護士、裁判というのはドクターにとって厄介なものというイメージがあるようで、一部の協力的なドクターを除いて、交通事故事案で被害者の病状を裁判所に提出する証拠となるよう意識して説明して下さるという方はいません。

しかしながら、交通事故事案において、一番争点となるのは、ドクターの問診や神経学的テストによる診断が必要となる「見えにくい障害」(いわゆるむち打ち損傷等)であり、ドクターに患者の訴えをよく聞いてもらい、カルテにきちんと残してもらう必要があるのです。

そのためには、ドクターの仕事を少しでも軽くするようにご自身で、症状の経過、内容などをメモし、そのメモをカルテなどに貼付してもらうなどするといいでしょう。また、必要に応じて検査をしてもらうように申入、とにかくご自身の痛み・症状をドクター作成のカルテなどに積極的に記載してもらうように、ここでも自らが動かなければならないといえます。

その3.保険会社との対応

現在、保険会社としては無駄な保険料は支払いしたくないということで対応がある意味一貫しています。一昔前までは治療費について支払を停止されるようなことはあまりなかったのですが、現在では、一時的にでも治療が中断すれば「完治」したのではないかというような主張がなされ、未だ治療継続中であるにもかかわらず、治療費さえも支払がなされないということがあります。

そこで、まずは、忙しいからといって病院をさぼるようなことはせず、治療についてはきちんと定期的に受け、さらに必要な時期に検査をしてもらい、症状固定若しくは完治の時期を特定する、これが保険会社との対応の第一歩となるでしょう。

そのうえで、後遺障害があるという診断であれば、自賠責保険の被害者請求をしたうえで、最終的に保険会社側との示談をするという流れになるのですが、可能な事案である限り自賠責の被害者請求を先行させた方がいいといえます。それは、怪我等により収入が減ってしまった被害者において、一時金でも先行して受領できる方がいいといえますし、その他のメリットについては、様々なHPで解説されているとおりです。

そして、保険会社との対応で最後に問題となるのは示談提案時の内容となるのですが、これも様々なHPで解説されているとおり、「鵜呑み」にする必要はありません。

一度、提案を受け、その場で回答せず、示談内容について弁護士に相談する、それに尽きるということになります。

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